2014.11.08
社会で活躍する「カッコいい」オトナをリレー形式でご紹介し、ストリートで夢中になる次世代へのメッセージを発信する連載「RAW SKOOL ROLEMODELS」。
13回目の今回は、前回の書道家・武田双雲さんからのリレーでご紹介頂きました、(株)トーイズ代表・北原照久さんです。
今回はなんと、神奈川県横須賀市佐島にある北原さんのご自宅でお話頂くことが出来ました。様々なメディアに出演する傍ら、日本全国を講演で飛び回り、おもちゃコレクターとしては6つのミュージアムの館長を務め、毎日、心を揺さぶる「言葉」を発信する言葉コレクターでもあります。
自他共に認める、「日本一忙しい66歳」。ワクワクが止まらない、北原氏のコレクションに囲まれながらのインタビューになりました。
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◆早すぎる反抗期、荒れた学園生活。母親の言葉に救われ、高校で首席へ。◆
「僕の反抗期は、幼稚園から始まっていました(笑)、友達はいないし、学校は嫌い。優秀な上の3人と比較されることがとてもコンプレックス。荒れた学園生活で、中学3年生の時に学校を退学になっちゃいましたね(笑)。
でも、その時に母に言われた言葉にとても救われたんです。『人生これで終わったわけではない、これからの人生の方がずっと長い。やり直しはできないけど、出直しはいつでも出来る!』と。僕を見捨てない親がいるということに気づけたことが、大きな救いでした。
しかし勉強をしたことないので(笑)、進学出来る高校は限られていて、進学した学校は今では珍しいバンカラな学校でした。その時に出会った先生がとても褒めるのが上手で、その先生に褒められたくて勉強しましたね。その結果、出来の悪い者が集まったようなクラスにいた僕が、卒業する時には、800人をごぼう抜きして、学校の総代になりました。夢も希望も無い幼少期から、1番になる喜びを知ってからは、何かで1番になる楽しみを覚え、欲も出ていました。」
◆類は友をよぶ。「波動」が近い人は、引き合わせられる。◆
「荒んでいた時に周りにいた連中も、気がついたらいなくなっていました。僕自身が、向上心を持ってステップアップして行くと、周りに集まる人も変わったんです。その自分が成長していくプロセスには、心がときめきましたね。
今のこの家(佐島・北原邸)には、いままでおそらく1万人位の人が来ているんですけど、1度も嫌な思いをしたことがありません。僕と気が合わない人、僕をだまそうとする人とは、『波動』が合わないから自然と会わなくなります。僕はみんなの笑顔が大好きだから、これからも沢山の人に来て欲しいです。いい景色でしょ?(笑)」
◆やることはやる!けれど、楽しいことには、いつもワクワクする◆
「僕は“破滅的に”コレクションにお金を使っていますが、大人の責任は果たしているつもりです。使っているお金は僕が一生懸命働いて稼いだお金。だからこそ、誰かに言い訳しなくてもよい環境を、自分でしっかり作っています。少年っぽいことと、ガキっぽいことは大きく違いますから。
実は、50代になって始めたことも沢山あります。ゴルフ、小型船舶、ダイビングに、エレキギター。特にギターは大好き。11月20日には、関内ホールで1000人を埋めるライブをやるので遊びに来て下さい(笑)。自分が興味を持って全部やってみて、何事にも楽しくワクワクする気持ちでチャレンジすることが大切です。」
◆メンターを持ち、夢は“値切らず”手に入れよう◆
「“メンター”を持つことはすごく大事だと思います。憧れであり、“アニキ”と呼べる人のことです。僕のメンターは、VANの創設者・石津謙介さんと加山雄三さん。この2人に共通していることは、1度倒れても、決して諦めずに立ち上がるところです。尊敬するおふたりには、直接アドバイスをもらったり、お世話になったりはせず、おふたりの生き方を見て、生き方を教えてもらいました。石津さんに頂いた大好きな言葉で、「悠貧」という言葉があります。少し難しいけれど、「貧しくとも、悠々と」すべきだ、ということ。
そして最後に、自分の夢を値切ってはいけない、ということです。情熱を傾ける対象が夢だから、値切らなくとも、強い思いがあれば、いつかは手に入るものなのです。」
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少年のような66歳のインタビュー、いかがでしたでしょうか?正直、たくさんの素敵な言葉を頂きすぎて、全く書ききれないのが非常に惜しいです(笑)。少しでも北原さんのメッセージが伝われば、嬉しく思います。
次回のインタビューは、東京を出て、空へ宇宙へ。どこまで行くやら。是非、お楽しみに!
北原照久のおもちゃ博物館
http://www.toysclub.co.jp/
言葉コレクター・北原照久オフィシャルFB「今日の言葉―こころにひだまりを」
https://www.facebook.com/toys.kitahara/