2014.07.09
去る7月6日(日)、東京・品川で行われたRed Bull BC One 2014 Japan Cypher。今年で11年目を迎える、言わずと知れた世界最高峰のBBOYバトル「Red Bull BC One」の日本代表決定戦です。
今年は、全国5地区の予選優勝者、およびシード5名、ワイルドカード6名からなる合計16名のトーナメントで実施。多様なスタイルの応酬が、DJ Mar Skiの音楽の上で繰り広げられました。
優勝は青森から勝ち上がったJust Fit!
今回は、その16人でもひときわの存在感を放ったAYUMU (Nine States Bboyz/Botanic)にスポットを当ててショートインタビュー。敗れはしたものの、自由で自然体な彼の踊りそのものが、昨今のコンペティションシーン、ひいてはBC Oneにおいては特異な存在です。私たちに大切なルーツを思い出させてくれました。
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今回のRed Bull BC Oneの感想から、聞かせてください。
めちゃくちゃ楽しかったですね。バトルもバトル以外も楽しめました。正直あんまり面白くないかな、とか予想してたんですけど(笑)、スゴく楽しかったです。
今回ワイルドカードでの出場だったんですよね。
そうですね、それが一番ビックリしました。福岡予選のベスト8で負けたんですけど、本当にありがたかったです。僕のスタイルは負けるだろうな、って、半分バカにする感じで出たんですけど(笑)。
でも、今回はちょうど時期が良かったんです。チョット前まではヒップホップが好きで、その前はハウスで、っていう波のサイクルがけっこうあるんですけど、ちょうどブレイクビーツかっこいいなぁっていう時だったので。
本当にいい波長の時に、一番気持ちよく踊れるのが今はブレイクビーツだったので。逆にいまヒップホップだったらちょっと調子悪かったと思います(笑)。
そういう、音楽的な波は昔から意識していたんですか。
あったにはあったんですけど、ずっと押し殺していました。やりたいことを押し殺して、出来ることをしていた感じです。今はもう、やりたいことも出来ることも全部大事にしよう、っていう感じで踊っています。
けれど昨日はちょっと勝ちたいっていう欲が出てしまって、アクロバットも本当はやりたくなかったんですけど(笑)、やっちゃいました。正直、勝ったかな?とは思ったんですけど、5-0でNORIさんに上がったときに、あっ、ここはBC Oneだった!って思い出しました(笑)。
Nine States Bboyzで日本代表として出場したBOTY 2011がターニングポイントだったとか。
そうですね、BOTYのステージ裏で、見に来ていたWanted(フランス)のメンバーが通訳の方と色々話していて、その時に「フランスのダンスは、音楽が進化しているから、それに合わせて進化するんだ」みたいなことを言っていて。それで完全にパーン!ってなって、自分も好きにやらないとダメだ、って、気付かされました。
BC Oneは、あらゆるBBOYにとって特別な場所だと思います。バトルには自然体で入れましたか。
はい、何も考えないで、素でいけました。いつも素でいくようにしています。考えてしまうとそれが踊りに出てしまうので、踊るときは何も考えないようにしています。考えるとしたら家族とか彼女のこと考えてます。
何というか、ぼくは、頑張らないほうがいいですね。何事も、やりすぎちゃだめだなぁ、と(笑)。服も、無地しか着たくないんです(笑)。
今年はBOTYも出場されるそうですね。すごく楽しみです。意気込みやメッセージがあれば、お願いします。
はい、これも最初は(出なくても)いいかなぁ、とか思ってたんですけど、やっぱりチームで練習しているとどんどん楽しくなってきて(笑)。
前回世界に行かせて頂いてから3年経ちました。あれから踊りの意識も変わったので、ショーはちょっと分からないですけれど(笑)、バトルに関してはものすごく楽しみです。自分の中の、2011年との違いを楽しみたいと思っています。
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若干25歳のAYUMU。これまでRAW SKOOLでは比較的ベテラン世代のフィーチャーを続けてきましたが、今回は初めての試みでした。これからどんな進化を遂げていくのか、是非ウォッチしてみてください!
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