2019.07.14
6月30日、blowout赤坂にて行われた『アーティストとアスリートのためのビジネスワークショップ Vol.0』に参加したのでその様子と感想を参加者目線でレポートします!
今回のワークショップは、ビジネススキルを学びたいアーティストやアスリートたちが対象。講師の阿部将顕さんをお招きして、講義&ワークショップを行いました。参加者には、DJ、ダンサー、フリースタイルフットボーラーなど様々な人が集まっていて、自分の活動に活かせるものは何でも吸収してやろうという雰囲気でした。
第一部は、「ビジネスに必要な基本の心・技・体を理解しよう」というお話。自分のアイデアを伝えるには、「言語化」「構造化」「図式化」の順に行うのが基本、などのポイントを学びました。
自分たちの活動をどうビジネスに繋げていくか、基本的な考え方を身につけられたのではないでしょうか。プレイヤーたちは「思い」や「信念」「アイデア」といったものがつい先行しがち。それを人に伝え、組織を説得できるスキルを持てば、もっと大きなことが起こせるのだと感じました。
阿部さんも経験した実際の失敗談として、「アツい思い先行症候群」が挙げられると、僕も含めてみな心当たりがあるのか苦笑いでした。
第二部では、実際に企業や行政への提案内容づくりの方法が伝授されました。阿部さんは、提案に必要な基本の要素として
・背景
・提案によって、相手が解決できる課題 or 相手に提供できる機会
・企画
・スケジュール
・コスト
の5つを挙げていました。この5要素を意識しながら提案内容をまとめる方法は、とてもわかり易く実践的。
プレイヤーとして活動していると、こうしたビジネスの基本の考えといったものを学ぶ機会をなかなか得られないのが実情。一方で、「プレイヤー兼ビジネスパーソン」として実績を重ねてきた阿部さんの説明は、自分たちでもその気になればしっかりとした提案書が書けるのだ、と感じられるものでした。
さらに講義の後には、第三部として約3時間のワークショップ。5チームに分かれて、箇条書き機能を使いながら「言語化」と「構造化」に特化して実際に提案書を作成してみることに。
僕たちが提案したのは 「ブランドのオリジナル音楽レーベル を立ち上げ、それを通してブランディングを行いましょう」という提案でした。講義で教わった基本の5要素を思い出しながら奮闘! 実際に書こうとするとなかなか難しいですが、なんとか提案書をまとめきる事ができました。その後は各チーム発表の時間に。
みんなの発表を通して感じたことは、「相手側にとってのメリットをいかに提示するか」の難しさ。
僕たちはつい、「プレイヤーにとってどんないいことがあるか」、「僕たちは何がしたいのか」に目が向いてしまいがち。「それをすることで、相手にどんないいことが起きるのか」という点を忘れてしまっている場合が多いようです。実際に提案書を書いたからこそ気付くことができた点でした。
反省した一方で、プレイヤーたちが企業や社会になにを提供できるのかという点に意識をむけていけば、世の中もシーンも、もっと良いものに変わっていくのではないかと思えた瞬間でもありました!
今回のワークショップを通して、ビジネスの右も左も分からない僕たちでも少しは基本のカタチや方法論を身につけることが出来たのではないでしょうか。あとは実践あるのみ!今回の参加者たちから面白いことをどんどん起こしていけたらいいなと思いました。
ワークショップ後の懇親会ではみんな自分の活動のことを話したり、他愛のない話で盛り上がったり、普段とは違う人達と話をするからこその雰囲気でいい感じでした! 今後のワークショップ、続編もあるようなのでこの記事を読んで気になった方はぜひチェックしてみてください!
by Ryuta Ito
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