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HRのプロフェッショナルが視る、魅力的な人材とは|荒木裕一郎氏(ゼビオ常務執行役員)|RAW SKOOL ROLEMODELS 004

 若い世代のロールモデルとなるような、社会で活躍する「カッコいい」オトナをリレー形式でご紹介し、次世代へのメッセージを発信する連載シリーズ「RAW SKOOL ROLEMODELS」。
 前回のキンコーズジャパン社長・須原清貴氏からのリレーを受け継いでの第4回目は、全国で大型スポーツ専門店を展開するゼビオ株式会社で人事を統括されている常務執行役員・荒木裕一郎氏です。
 ご自身もスポーツマンで、中学から高校まではサッカー、大学ではアイスホッケーに打ち込み、前職リクルートで長年人材採用・育成や事業企画、新事業・新会社の立ち上げなどに参画。エントリーからエグゼクティブまで、多くの人材を目にしてきた、まさに「体育会系ヒューマンリソースプロフェッショナル」といえます。

「大学ではかなりミーハーに、いわゆる社会経験を深める気まんまんだったのですが(笑)、どうしても1ヶ月くらいで手持ち無沙汰になってしまって。そこそこ強くて、大学から始めても上達が実感できそうだった体育会アイスホッケー部に入部しました。勉強はやっていなかったわけではないですが、社会に出て、勉強そのものよりは、一生懸命やっていたスポーツから学んだ事が多いですね。新卒で入社したリクルートでは、たくさんのチャンスを与えて頂いて、目の前にある事を一所懸命に頑張りました。実際に自分がやってきた事すべてが役に立っていますし、僕のキャリアの集大成が今なんじゃないかな、と思っています。」

 多くの人材を、様々な社会状況で見てきた荒木氏。どこまでもチャレンジをやめない優秀な人材を多く目にして、ご自身も刺激を受けてきたそうです。

「かつて立ち上げに関わったエグゼクティブ専門のエージェントでは、年収1000万円から1億を超える職までご紹介していました。その中で、仕事で成果を出せて、人からも慕われているのは、とにかくアグレッシブでチャレンジを止めない方々。良い意味で守りに入らないんです。一種の変態なんじゃないかなと(笑)。細かい条件を気にするのではなく、「自分が興味持って出来るのか?」「自分の存在意義があるか?」「チャレンジに値するか?」と、自分がその会社に行く意味を純粋に求めている「本物」たちは本当にすごい。初めから上手くいきそうな仕事に興味を持たず、ご自分の成長を一番に考えていて、そのキャリアを人生に刻んでいく、侍みたいな人たちです(笑)。心から、カッコイイな、と思いました。加えて、力量のある方に限って、実に謙虚で威張らないというのも共通点でしたね。
 僕自身も、そういう方々と接する中でたくさん成長させて頂きましたし、刺激を受けて、挑戦的な選択をしてきたほうだと思います。」

 そんな侍たちに刺激されながら、ご自身のキャリアでも数々のターニングポイントを経験された荒木氏。若い世代へのメッセージとして、今考える、魅力的な人材について伺いました。

「若い世代で言うと、「本気になれる人材」かな、と思います。ゼビオグループには、毎年100人以上の新入社員が入社してきますが、最近、少し冷めた子が多い気がするんです。みんなが一生懸命やっている脇で、俺はいいや。という感じの。いやいや、今はまずやってみなさい!みたいな(笑)。本気でやらないといけない時に、自分にきちんとスイッチが入れられることは、とても重要な能力なんです。
 そういう意味では、ストリートも含めスポーツで学ぶことは本当にたくさんあると思います。ただし、本気で取り組まないとダメ。僕自身、そうして学んだことだけが社会に出て役立ちました。だからストリートやスポーツに打ち込んでいるみなさんは、自分が本気になれるということ、そこに可能性がたくさんあると思います。そういう人材がチャレンジを続ければ、侍になるんじゃないかな、と思いますね。」

 現在ゼビオグループでは、震災後に「ゼビオアリーナ仙台」を自費で建設するなど、スポーツの裾野を広げる活動を積極的に行なっています。こうした支援に応え、本気モードでストリートにスポーツに取り組みたいですね!
 みなさまのお陰で、RAW SKOOL ROLEMODELSではユニークなリレーが続いています。次回も大変アクティブな方の記事となりますので、是非、ご注目下さい!

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